湘南土産の定番品!老舗和菓子屋の「江ノ電もなか」
「扇屋」
だんだんと夏本番前の気候になり、お休みの日の湘南は照る太陽と気持ち良い海風に誘われて
いつもよりたくさんの人であふれています。
藤沢から江の島へ出て海沿いを走り、鎌倉へと続く「江ノ電」の車両内もなかなかの混み具合。
せっかくなのでそんなときは「江ノ電」をちょっと下車して1駅だけゆっくりお散歩してみるのもおすすめです。
今回は、湘南の観光名所「江の島」を訪れたあと、そのまま「江ノ島駅」へと向かわずに
そこからひとつお隣の駅「腰越」まで歩いてみます。
すると、ひっそりと壁に埋まった(!)「江ノ電」に思わず二度見するスポットに遭遇。
ここは創業天保年間という長い歴史を持つ老舗の和菓子屋【扇屋】さんの店頭です。
人気商品のひとつは、鉄男さん鉄子さんでなくとも気分があがる
徹底した江ノ電愛溢れるつくりが楽しい、素朴でやさしい味の「江ノ電もなか」。
すぐに売り切れてしまうと有名なこの「江ノ電もなか」ですが、
この日は夕方ころ運良く最後の1箱を購入することができました。
包みや箱には手書きの「江ノ電」路線図と沿線の観光名所。
レトロな感じがとてもかわゆいです。
車庫をイメージした箱にあいた窓からは、江ノ電車両の頭とおしりとおぼしき
「鎌倉行き」と「江ノ島行き」の文字をちらりとのぞかせるこだわり。
箱を開けると中には店主さんからのこんな粋なお手紙が。
もなかを「車両」と呼ぶところ、心くすぐられてどんどんワクワクしてきます。
そしてお手紙の下から出てくるのはきっちり並んだかわいい切符付きの小箱(いえ、車両)。
各車両からは湘南の景色が広がります。
5種類のうち1つの車両(新車)だけは大仏様が顔を出すという細かな演出も楽しいです。
5種類の車両、1台ずつ食べてみます。
「ゴマの入った胡麻餡」☞「青電」。
「梅肉の入った梅餡」☞「赤電」。
「ゆづの香りのゆづ餡」が入った☞「新車」。
「漉し餡に求肥の入ったもの」☞「チョコ電」。
「粒餡に求肥の入ったもの」☞「江ノ電」。
どれもしっとりほどよく甘く、なかなか普段もなかを食べることがないわたしも
無性にまた食べたくなる素朴で優しい味です。
江ノ電にまつわる装飾が目を引く【扇屋】さん店内では、買ったお菓子をその場でいただくことが出来るスペースも。
お店のおばさんはとても明るくて気さくでかわいらしい方。お客さんと楽しい会話で盛り上がります。
しばらくすると、お店の外から電車の近づく音が聞こえてきます。
お店前は藤沢駅から出発した「江ノ電」がちょうど路面へと姿を現す場所なので、
【扇屋】さんの店頭でひっそり壁に埋まる「江ノ電」と
現役で路面を走る「江ノ電」がちょうど交差する面白いタイミングに遭遇することも。
そのまま次の駅「腰越駅」へと向かい、路面をゆっくりと走って行く「江ノ電」は
まわりの空気を巻き込んでとてものんびりしたノスタルジックな風景へと溶け込んでいきます。
線路の左右には老舗のお魚屋さんやお肉屋さん、そしてアイスキャンディー屋さんや
湘南で獲れた新鮮な海産を提供するお食事処などなどいろいろなお店が立ち並んでいます。
時折横を通りすぎていく江ノ電を眺めながら、
この通りを次の「腰越駅」までゆっくり散策してみるのも楽しいものです。
電車の中からは見えなかった景色や、歩いて触れ合うその土地に根付く空気やもの、
それを是非、湘南の想い出としてお持ち帰りしてもらえたらと思います。
心くすぐるお茶目心がたくさん詰まった「江ノ電もなか」も、どうぞご一緒に。
扇屋
住所:藤沢市片瀬海岸1-6-7(江ノ電江ノ島駅より徒歩3分)
営業時間:不定休/9:00~17:00(売切の場合、早めに閉まる場合有り)
電話番号:0466-22-3430
URL:http://www.cityfujisawa.ne.jp/fuji-sho/wagashi/shop/shop02/shop02.html

アメリカ留学中に“映画を宣伝する仕事”に出逢い、
それから約12年間、映画祭運営や映画宣伝に携わってきました。
そして2年前、メインの活動場所が東京都内にもかかわらず念願の湘南にお引っ越し。
どんなに忙しくたって長距離電車移動だって、
全て癒してパワーをくれる湘南のスポット&魅力をお届けできたらと思います。
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