パクチーや香草たっぷりのエスニックカリーが絶品!
「OXYMORON(オクシモロン)Onari」
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パクチーに大葉、三つ葉、ねぎ。緑色に染められたプレートと初対面するとき、まずはその見た目の美しさに驚くだろう。
鎌倉の小町通りで連日行列の絶えない人気レストラン「OXYMORON(オクシモロン)」の2号店が、御成通りにオープンした。行列に並ぶことを嫌う私も、スパイスのきいたあのカレーを食べたいと、何度も足を運んでしまう鎌倉の中でも人気のカレー店だ。
意外な組み合わせが楽しいレストラン
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モダンな黒色を基調とした家具やお皿に、色鮮やかなフードやかわいらしいスイーツなどがそえられる。その、ギャップのある雰囲気がオクシモロンらしさなのだと思う。
オクシモロンについて、レストランのメニューの1ページ目にこんなことが書かれていた。
「反対の意味の語を合わせることにより、奥行きのある印象を生み出す語法のこと。例として”永遠の一瞬”、”公然の秘密”など、真剣な遊び心や寛容なこだわりをそなえたものの見方を忘れないように、また、いろいろな個性を生かして一層深い味を引き出すことができますように、という意味合いを込めています。」
和とスパイスの味わい、香草と日本の野菜を添えるなど、意外なものを組み合わせるメニューや見せ方が、オクシモロンの独特の雰囲気をつくっている。
パクチーや香草たっぷり、やみつきになるエスニックカレー
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オクシモロンの看板メニューといえば”エスニックそぼろカリー”
中央にはスパイシーに炒められた豚肉のそぼろ。辛さを調整するように、香草や大葉、三つ葉、ネギなど香り高い薬味が添えられており、このそぼろと薬味のバランスが絶妙だ。
細かく砕かれたアーモンドのほどよい塩っ気、レモンの酸味、スパイシーな辛さなど、食べ物がもつ「五味」をひとつのお皿で体感でき、ほかにはないカレーの味わいがくせになる。豚肉の辛さも選べるので、辛いのが苦手な方も食べやすい味わいである。
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薬味とそぼろを混ぜ合わせて食べるのが醍醐味。ごはんと相対するボリュームの薬味がそぼろの辛味をほどよくおさえ、カレーのキーの味わいとなる。
様々な薬味がミックスされるので、スプーンの一杯一杯が異なる味わいとなり、その変化も面白い。
2号店は、手づくりの甘いおやつも充実のラインナップ
御成店では甘いおやつも充実。カスタードプリンやレモンケーキなど、なつかしさを感じるベーシックなスイーツだけでなく、ザッハトルテや季節のタルトなど旬のフルーツをつかった甘いおやつがラインナップしている。
このときは、パイナップルにブラックペッパー、ホワイトラムの香りが大人っぽさを感じる爽やかなタルトが用意されていた。ランチタイムだけでなく、カフェタイムにもぜひ利用してほしい。
陶芸家・イイホシユミコさんによる”オクシモロンのための食器”
ほとんどのメニューで、濃い色を基調としたモダンなデザインの器に盛り付けられて料理が出てくる。
シックな色合いだがぬくもりを感じる、手づくり感のある器はオクシモロンらしさを感じる。
この器は、陶芸家のイイホシユミコさんがつくられた”オクシモロンシリーズ”。オクシモロンのための食器、というコンセプトでつくられており、小町通りの店舗では雑貨販売スペースで購入することができる。
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御成店頭ではスイーツやコーヒー豆、レシピブックなども販売しているので、レストラン利用がない方もお土産探しにお店をのぞいてみては。
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オクシモロンはシンプルだが、丁寧につくられたメニューにはその名の通り新しい味わいの発見がある。御成店ではカレー以外のスイーツやドリンクも充実しているので、ぜひ一度トライしてみては。
OXYMORON onari - オクシモロン オナリ -
住所:鎌倉市御成町14-1 御成ビル1F
営業時間:11:00~19:00(LO 18:30) 火曜日定休
電話番号:0467-40-5633
URL:http://www.oxymoron.jp/

ライター。日本文化と食と寅さんを愛する87年生まれ。47都道府県を制覇、サブカルチャーから伝統文化まで、各地で出逢った“美しく、面白い日本文化”をライフスタイル誌等で執筆。フリーペーパーKAMAKURAにも在籍、鎌倉を中心に湘南のスポット&イベント情報をお届けします。
URL:http://yokoyamy.tumblr.com/